核酸（ＤＮＡ＆ＲＮＡ）は腸内環境を育てる
私たちの腸の中には約１０００種類、１００兆個もの腸内細菌が棲んでいます。
腸内細菌には体の良い働きをする善玉菌と有害な作用を起こす悪玉菌がありますが、そのときの体調により、よく働いたり、悪さをしたり日和見菌もあります。
善玉菌にはガンの予防や便秘の改善に効果があるとされる、乳酸菌やビフィズス菌があります。
また、腸内で食べ物のカス（タンパク質や脂肪）を腐敗させ、発ガン物質を作る悪玉菌には、ウエルシュ菌やブドウ菌があり、善玉と悪玉の中間にはときどき悪さをする大腸菌があります。
生まれたばかりの赤ちゃんの腸はほとんど無菌状態ですが、生後２～３日たつと自然にビフィズス菌が発生し、一週間ほどで赤ちゃんの腸内は９５％近くをビフィズス菌が占めるようになります。
健康な赤ちゃんが便秘や下痢をせず、すくすくと育つのはこの善玉菌のおかげなのです。
ところが、離乳食が始まるころから、腸内細菌に占めるビフィズス菌の割合が少しずつ減少し、子供から大人、さらに高齢者へと年齢が高くなるにつれて、今度は悪玉菌の勢力が増してくるのです。
ＤＮＡを含む核酸は、遺伝子の役割を果たしたり、新しい細胞を作り出したり、あらゆる細胞が生き生きと元気になり、素晴らしい健康を取り戻すことができるのです。
そして、人体の臓器で最も核酸を必要とするのが腸なのです。
加齢によるＤＮＡ核酸不足は毎朝のお通じが硬い、下痢の原因になる上、腸内善玉菌が悪玉菌に偏る結果を招きます。
DNA核酸は腸の絨毛の発育を助けますので、腸から病原菌が吸収されるのを阻止してくれます。
また、善玉菌を増やし、悪玉菌を減らしてくれる働きもありますので、腸内環境を正常化してくれるのです。
小腸の新陳代謝は、大変に活発です。毎日約30ｇの細胞が死滅しています。
核酸DNA&RNAはその細胞の新生を促進させ、絨毛の発育を助けます。
そのことで、腸から病原性微生物が侵入するの防いでくれるのです。
つまり核酸は免疫力を高める栄養素といえます。
くわえて、ビフィズス菌をふやし、ウエルシュ菌などの悪玉菌をへらし、O-157などの感染から守ってくれて、細胞の免疫を高めます。
脳内にはたくさんの情報を運ぶ神経伝達物質が存在しています。その代表格のひとつがセロトニン。
リラックス、安心感、幸福感などをもたらし、別名「幸せホルモン※」とも呼ばれています。
体内にあるセロトニンの割合は、約90%が腸、約8%が血液中、そして脳内に存在するのはわずか約2%。
腸内フローラが良いと十分な量のモトが脳へ送られるため、セロトニンが増えて精神状態が安定する
一方、腸内フローラが悪いとセロトニンが足りずに、イライラや不安感の原因になります。
