痛風 核酸Q&A

核酸を摂って痛風の心配はないのか?

核酸を摂って痛風の心配はないのか?

痛風とは、血液中の尿酸が増え、水に溶けにくい尿酸が関節部などで針状の結晶になってしまうため、患部が赤く腫れてひどく痛む病気である。

体内の尿酸成分は、核酸成分の一部(プリン塩基)から作られてるため、昔の栄養学や医学では「痛風の人は核酸を多く含む食品を食べてはいけない」とされていた。現代でもこうした古い指導をしている医師や栄養士はたくさんいる。

しかし近年、痛風に関する研究が進み、次のようなことがわかってきた。

①食事から核酸を多く摂ると、サルベージ合成での尿酸が増え、その分肝臓で作られる尿酸の量が減って体内の尿酸量を適量に保とうとする。つまり健康な人では核酸を摂取しても血液中の尿酸はほとんど増えない。

核酸合成

 

一方、食事からの核酸を減らすと、肝機能に余力がある場合はその分尿酸を多く合成してしまうので、やはり血液中の尿酸値はほとんど下がらない(もし下がるようなら体内の核酸不足が相当進行していうわけだから他の面で健康が悪化する)。

痛風になる大きな要因が遺伝的欠陥であることが確認された

尿酸は体内で、キサンチンという種類の塩基が酵素で分解されて作られる。しかし一方で、キサンチンを他の塩基やヌクレオチドに変える酵素やプリン塩基のデノボ合成を抑制する酵素などがあり、血中の尿酸値が適正に保たれるようコントロールしている。

痛風の人や痛風家系の人を調べると、これらの酵素の一つ以上に欠陥があることがわかった。酵素を正常に持っている人なら何なく処理できるようなさまざまな要因で、血中の尿酸が無制限に増えてしまい、溶けきれなくなって結晶化し痛風を引きおこす。

たんぱく質(特にアミノ酸バランスの悪いたんぱく質)の摂り過ぎが、痛風の大きな誘因になることが確認された。

体が必要とする以上にたんぱく質を摂ると、さまざまなルートで代謝・排泄されるが、その一つとして尿酸になるルートがある。

そのため痛風の遺伝的素因のある人がたんぱく質(特にアミノ酸の悪いたんぱく質)を摂り過ぎつと、痛風発病のきっかけになったり痛風を悪化させたりする。

以上、痛風の遺伝的素因を持っていない人は核酸食品を食べても心配はいらない。

一方、痛風の既往症のある人や、家系的に痛風の心配のある人は少々配慮が必要である。

まず第一点は、プリン塩基だけを大量に含有する食品を避けることである。

痛風の人でも、塩基バランスのよい核酸を摂取する場合は尿酸値が上昇しないことが多い。

しかし同じ大量に摂る人がアデニン、グアニン、キサンチン、ヒポキサンチンといったプリン塩基だけを偏って大量に摂ると尿酸値が上がることがある。これは有効利用できなかったプリン塩基が、排泄経路で処理されるためであろう。

サケ白子エキスやビール酵母の核酸は、塩基のバランスが極めてよいので痛風の人にとっても比較的安心な核酸といえる。

第二点は、ビタミンⅭを充分摂ることである。前述の通り、サケ白子やビール酵母の核酸は、痛風の人でもかなり安心して摂取できるが、それでもまれに尿酸値が上がる人がいる。これは大量のビタミンⅭを1日2~6g併用すると、ほとんどの場合、尿酸値が下がる。

これは大量のビタミンⅭがキサンチンオキシダーゼ(XO)の活性を抑制するため尿酸の生産が減ること、及び腎臓からの尿酸の排泄が増えることにとる。

第三点は、痛風の人向けの一般的な注意を守ることである。たんぱく質の摂り過ぎや過度の飲酒、過労、激しいストレスなどは痛風を悪化させる。ビタミンⅭをとっても尿酸値が下がらない人は、これらの注意が守れていないことが多い。

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