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DNA 核酸多く含む食品
核酸は細胞中に存在しているため、肉であれ・魚・果物・野菜・穀物であれ細胞を含む食品なら何を食べても体外からの核酸補給は可能です。
しかし個々の食品では核酸量に差があるのはいうまでもありません。
たんぱく質の少ない食品には核酸の量は少なく、精製食品(加工食品)、つまり白砂糖や油脂・でんぷんなどにはほとんど含有されていません。
では高タンパクの食品には核酸の量が多いのかというと、必ずしもそうとは言えないのです。
たとえば高タンパク食品として知られている牛乳は細胞ではないため核酸はほとんどありませんし、卵も100g中にわずか86mgしか核酸を含んでいません。
それではそんな食品に核酸が多く含まれているのかというと、ズバぬけておおいのがサケの白子。次いでフグの白子とビール酵母にも大量に含まれています。とはいえ、これらの食品は普段の食生活ではあまりなじみのないもの。
もう少し一般的なものを挙げれば、イリコやチリメンジャコ・牛肉・豚肉・鶏肉・マグロ・イワシ・カレイ・乾燥のり・ハマグリ・カキ・大豆にも比較的多くの核酸が含まれています。
けれど、以上の食品を大量に食べればいいというわけではありません。(コレステロールが高くなる)
それに、DNA核酸を摂取する場合には、塩基のバランスに気をつけなくてはなりません。
塩基とは核酸DNAの成分の一つで、四種類(アデニンAチミンT・シトシンC・グアミンG)からなる塩基の組み合わせが遺伝子のための(体のどこで、いつ、どのタンパク質をどのぐらい、いつ作るか)情報、すなわち「設計図」になります。
特定の塩基だけを大量に含有する偏った食事を食べ続けると、むしろ体に負担をかける危険性があるのです。
もう一つ考慮しておきたいのは、なるだけ高分子の核酸を多く摂るということ。
御記憶の読者も多いかもしれませんが、核酸食が話題になった10年ほど前、核酸を多く含むイワシを積極的に食べるよう宣伝されました。
ところがイワシの核酸は低分子核酸であることがその後の研究で明らかになっています。
低分子核酸は体内(肝臓)に取り込まれてサルベージ合成(代謝・分解経路)が行われるまでに、一部が分解されすぎて使えなくなってしまう。
つまり利用効率が悪いのです。肉類では約半分、魚では三分の二あまりが低分子の核酸だという報告もありますから、大量に食べなければ必要量は賄えないことになります。
この二点においても理想的なのがサケの白子やフグの白子・ビール酵母。
けれど一般的に手に入り難い上に白子はコレステロールが高くビール酵母は苦くて食べにくい。
やはりいつでも手軽に入手できる栄養補助食品がらの摂取がおすすめです。
DNAはサケの白子から、RNAはビール酵母から核酸を圧倒的に多く含むのはサケの白子であり、ビール酵母がそれに次ぐものであることは前項で述べました。
より詳しく言うと、サケの白子にはDNAが、ビール酵母にはRNAが多く含まれています。
サケの白子から抽出した原料は、「サケ白子エキス。顆粒」と呼ばれています。
サケ白子エキスは「ヌクレオプロティン」「DNA核タンパク末」と呼ばれるもので、新鮮なサケの精巣(白子)から水溶性成分と脂質・コレステロールを取り除き乾燥させた粉末です。
三〇~四〇%の高分子DNAと、脂肪の吸収を遅らせることでダイエット効果のあるプロタミンを50から60%含有しているため、複合的効果が望めます。
独特の味と僅かな魚臭がありますが、ほぼ100%近く脂質を取り除いているので長期の保存でも変質しません。
核酸は副作用がない優れた成分|過剰摂取は排泄される
核酸は人間だけでなくあらゆる生物の細胞に存在する最も基本的な成分であることから安全性がすごく高いです。
これといった副作用は確認されていないので積極的に核酸食を続けてほしいと思います。
人間と動物の遺伝子は違うから摂取しても意味がないという指摘をする人もいるようですが核酸もタンパク質と同じように細かく分解されて体に吸収されるのでそんな心配をする必要もありません。
核酸の摂取量の目安は1日1グラムから|個々の体質・状況で前後する
普通、私たちが食事によって摂取している核酸の量は1日1グラム程度ですが、その一方で1日2グラムが排泄によって体内から出ていっていましまいます。
つまり、食事以外、1日1グラムの核酸を補給すればいい、ということになります。
しかし、これはあくまでも平均的な量で、肝臓の機能が弱っていたり、高齢、肥満、運動量が多い人、さらに何らかの病気を抱えている場合には、1日に1.5~3グラムの量が必要となります。
特にガンなどの場合には、最大5グラムの核酸を取る必要が出てくるでしょう。
多く含んだ食品を原料とした、サケの白子エキス(粉末)を核酸補助食品として、上手に利用する―という方法です。
良いことを増やすのも大事ですが体に悪いことを減らしていくのもすごく大事です。
これは育毛に限らずあらゆることに言えることです。
例えばダイエットを成功させるべく食事の量をすごく気をつけてるのに間食が多いのなら意味が薄れてしまいます。
髪の毛は体の健康と密接に関わっていますので体に負担をかけることを減らしつつ核酸を多く摂ることを習慣づけるのが重要です。
核酸は高分子であることが大切|理想はサケの白子と酵母エキス健康の鍵を握る核酸もサプリメントなど栄養補助食品としていろんな種類の製品があります。
多すぎてどれがいいのかよくわからないほどあるということで今回は核酸商品の選び方の目安をお伝えします。
核酸選ぶポイントは次の3つです。
1・DNA・RNAの両方が入っている
核酸は設計図に当たるデオキシリボ核酸(DNA)とそれを元にタンパク質を作り出すリボ核酸(RNA)があります。
それらを同時に摂取したほうが効果的なので両方が配合されてるのが最低条件と言えます。
でもそのことは広く認知されているので多くの製品に両方入ってるのであまり心配はいりません。
2・高分子核酸の含量が豊富な原料を使用
栄養素はふつう吸収性が高いほうがいい、=低分子の方がいいと言われますが核酸の場合は体内に長く留まったほうがいいので高分子の方が適している特徴があります。
そのため原料はとても重要になります。
鮭の白子(エキス・粉末)と酵母エキス(ビール酵母)が最も高分子核酸を含有しているといわれています。
ちなみにサケ白子エキスにはプロタミンという精子タンパクが含まれており核酸が高分子でも吸収性を高める特長があります。
低分子の核酸でも吸収能力が弱い方、例えば幼児・高齢者・胃腸が弱い場合には効果的です。
他の栄養素も配合されている核酸だけでなく、コラーゲンやヒアルロン酸コンドロイチン硫酸を含むムコ多 糖類、ビタミンC やビタミンB群、ミネラルなど様々な栄養素 をきちんと摂ることが健康と若さづくりには大切なのです。
特にコラーゲンは、毛細血管を出た核酸が細胞に到達する道になっています。
ですから、いくら核酸を摂っても、道であるコラーゲンが老化していると、核酸は細胞 にたどり着けません。
核酸とコラーゲンを同時に摂ることがとても効果的です。
食を続けても痛風にはならない|原因はプリン体ではなく内因性核酸を構成する成分の1つにプリン体があります。
プリン体はよく痛風の原因になると言われてるので名前を聞いたことがある方は多いと思います。
でもそれは間違いなのでしっかり覚えておきましょう。
そもそも通風とは何かと言うと、尿酸が結晶となって間接にたまることで激烈な痛みを発生させる関節炎の一種です。
尿酸というのは余分なプリン体やタンパク質の代謝により作られた最終処分物質で、尿から排泄されるものです。
そうきくと尿酸は全く必要ないものに思えますが常に血中に存在してる物質で抗酸化力が強い特徴があります。
そのため血液の尿酸濃度が「適度に」高いほうが健康的には良いということになります。
しかし多くなりすぎると高尿酸血症になって尿酸の結晶が多く作られるようになり通風を発症する可能性が出てきます。
ということでプリン体(核酸)を多く含む食品を食べると痛風になると考えられていました。
しかし、痛風になる主な原因は内因性によるもの、つまり尿酸が作られやすい体質(生合成の過剰)だと痛風が発症しやすいとわかっています。
よって核酸を多く含む食品をたくさん摂ったとしても痛風になるということではなく食事と高尿酸血症も関連性が低いと判明しています。(また、腸の働きが弱くなることも関係しているようです)
メカニズムは完全に解明されていませんが少なくとも食事によって痛風が引き起こされる説はほぼ完全に否定されている向きが強いようです。
よって髪や体の健康のために核酸は積極的にとりましょう。
ちなみにプリン体も細胞分裂に関わる重要物質です。
では痛風になりやすい体質の方はどうすればいいか。
聖マリアンナ医科大学難病治療研究センターの研究によるとアルコール・激しい運動・精神的ストレスの3つが重なると尿酸の生成が通常の2倍になることがわかってます。
よってそれらはなるべく減らしたほうがいいでしょう。
※ビールはプリン体が多く含まれてるとよくいわれますが100ml中3mg前後程度なので言われてるほど多くありません。
ですがもちろん飲みすぎは禁物です。
核酸を食品から摂取する必要性について|デノボ合成は質が悪い?
核酸は細胞分裂などに必要不可欠な物質であり毎日のように消費されています。
と、同時に体内で合成もされているので極端な不足に陥ることはほとんどありません。
では核酸を意識して摂取する必要性はないのではないか?と思う方もたくさんいらっしゃるかもしれません。
若い方は合成量が多いので特にそう思うかもしれませんがそれは大間違いです!
まず単純に体内の合成だけに頼ってると必要量をまかなうことはできません。
個々の体質や年齢により異なりますが大体1日に消費される核酸の量は2グラム以上あります。
体内で合成される量は大体1グラムかそこらですのでその不足分を補う必要があるのです。
そして核酸の質も違ってきます。
核酸は生体内(肝臓)でアミノ酸を原料にして作られるデノボ合成(代謝・分解経路)と 摂取した食品の核酸を原料に作られるサルベージ合成(代謝・分解経路)の 2種類の方法で作られます。
昔はデノボ合成があるからわざわざ摂取する必要はないといわれてましたが、それだと核酸の質が悪く十分に力を発揮できないのです。
また、デノボ合成ばかりだと肝臓の負担が増えてしまうしガン細胞の原料にもなりうるのです。
サルベージ合成だと質のいい核酸が生産されるので癌細胞などの異常な細胞の原料になりません。
そしてデノボ合成量を減らす事が出来て異常細胞増殖の抑制にもなります。
※ちなみに低分子の核酸は消化の過程で小さく分解されすぎてサルベージ合成に使われにくい核酸は育毛の強い味方|分裂が激しい髪の毛の細胞には特に必要!
こんなにすばらしいものが存在するのになぜこれまで紹介してこなかったのか…と言いたくなる成分があります。それが核酸です。
核酸とは遺伝子を形作る高分子のことであらゆる生命体の細胞内に存在しています。
遺伝子はよくDNAと呼ばれるのでその言葉は有名ですが正式名称はデオキシリボ核酸といいます。
そしてDNAの情報を元にタンパク質を作る物質をRNA(リボ核酸)といいます。
遺伝子は栄養素を元にしてタンパク質を作り出し生命活動を維持しているので核酸は全ての元といえる物質なのです。
細胞が分裂するにも核酸が必要となります。
髪の毛も毛母細胞や毛乳頭細胞など色々な細胞の活動により生み出される臓器の一種です。
頭髪の細胞分裂は造血細胞についで多いほど活発ですので毎日毎日絶え間なく伸び続けます。
よって非常に多くのエネルギーを要する、つまり核酸が特に必要な臓器となるのです。
薄毛に悩む人は核酸が不足している可能性がありまた活発に活動していないことも考えられるのです。
もちろんAGAだと男性ホルモンの影響も考慮しないといけないのですが核酸はあらゆる病気・不定愁訴を改善する可能性を秘めた物質です。
それは体全体を健康に向かわせることであり髪にまで届く栄養にも余裕が生まれ間接的にも育毛を促進すると大いに考えられます。
よって核酸を摂らない選択肢はありえないと思います。
ちなみに核酸は20歳をピークに減少し始めるのでそれが老化の大きな原因のひとつとも考えられます。
核酸は最高の健康維持成分|あらゆる病気・老化の予防にも繋がる核酸はあらゆる細胞の核に存在する物質でDNAとRNAを構成する非常に重要なものです。
人間だけでなく全ての生物の全ての細胞に含まれ生命の営みの根源ともいえます。
よって核酸は髪の毛の成長(育毛)だけでなく生物のあらゆる活動・健康維持に不可欠な成分です。
生物は細胞分裂を繰り返したりタンパク質を合成したりすることで成長や健康を維持するように出来ていますがその際に必要になるのが核酸です。
核酸が不足するとDNAが正確にコピーされずどんどん細胞の能力が衰え体が老化していきます。
また、RNAはDNAの情報を元にタンパク質を作り出しているのですが核酸が減ると質の悪いたんぱく質が生まれ正常に機能してくれなくなります。
いわゆるコピーエラーが多くなるとガンを発症する確率が上がったり様々な生活習慣病を招く大きなきっかけとなります。
もちろん薄毛もその一種に含まれます。
年を重ねるごとに髪にコシがなくなったりヘアサイクルが狂って抜け毛が増えるのは核酸が減っていることも一因だと考えられます。
核酸は20歳をピークに減少していくので若いからといって食生活の重要性を考えないでいると将来大きなツケとなって返ってくる可能性があります。
ところで老化は活性酸素が大きな原因で抗酸化物質を摂取することが重要であるとよくいわれます。
実は核酸は最も優れた部類の抗酸化物質でもあるのです。
その力はビタミンEやCより強いほどです。
核酸を摂取することで重度の肝炎が治ったりアトピーの苦しみからの開放、性欲の回復、白血病の克服、糖尿病が大幅に改善、脱毛や白髪が減ったなど数多くの体験談が存在します。
このことから核酸はあらゆる病気や不定愁訴の予防や改善に繋がる可能性を秘めているのです!
これほど凄いものなのに注目度が低いのはとても残念なことです。
あなたが健康に関する何らかの悩みがあるのなら是非核酸の摂取を心がけてみてください。
細胞の根幹を強くする、ただひとつの核酸60兆個の細胞に美と活力を与え、疲れにくい体に!
日本では、核酸は、医薬品ではありません。ただ、RNAの原料であるビール酵母は、昔から医薬品としても認可されています。
DNAやRNAの成分を免疫力の低下防止やガン治療の補助・肝機能の改善に応用する研究が進んでいますから将来的には医療機関で核酸の投与が行われる可能性があるでしょう。
すでに中国では、経口薬・注射薬として肝炎や急性心筋梗塞、放射線障害、貧血栄養不良、老人性衰弱などに。
フランスでも経口薬として下表のようにさまざまな疾病に使われています。
ガン患者の治療補助、抗がん剤の副作用除去に関しては、欧米でも研究されていて、医薬品としての実用化が期待されています。