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便秘の原因
食物繊維の不足とストレスが最大の原因であるが、充分な量の食物繊維をとっていても便秘が治らない場合は、他の栄養素の不足を疑う必要がある。
たとえば、カリウム、パントテン酸、たんぱく質、ビタミンB群の不足は弛緩(ちかん)性便秘の原因となる。
また、マグネシウム、カルシウム、ビタミンB6が欠乏するとけいれん性便秘をおこしやすい。
さらに、腸は人体の器官中で最も酸を必要とする。そのため体内の核酸が不足すると腸は正常な働きができなくなり便秘や下痢をおこしやすくなる。
下痢の原因
明らかな原因がないのに下痢しやすいという人は、ビタミンB群とマグネシウムに対する要求量が高い人かもしれない。
特にナイアシンの不足は下痢をおこしやすい。前項で述べたように、核酸の不足も常習犯な下痢の原因となる。
生活上の注意
ストレスと過労を避ける。便秘の人は、便秘をガマンしないこと。
食生活の注意
食物繊維とカリウムを充分に摂るために、野菜を多く食べること。
補助食品
核酸・・・・
サケ白子エキスとして、1日600~2000mgを目安に摂る。
食物繊維・オリゴ糖・乳酸菌
・・・・1日5~10gの食物繊維が摂ると、それだけ便秘が改善されることが多い。腸内の有用性を増やすオリゴ糖や乳酸菌を追加すると一層有効である。
ビタミン・ミネラル・・・・
保険量下限程度でも充分な効果があることが多い。パントテン酸、ナイアシン、マグネシムは必要に応じて増量してもよい。
たんぱく質・・・・
下痢ぎみの人はたんぱく質不足になっているかもしれない。
アミノ酸・ペプチドタイプのほうがベターである。
なお、長年下剤を常用していた人は、これらの栄養摂取の結果が出るまで時間がかかる。
かなりひどい便秘の人でも、下剤を使っていない人は数日から2週間くらいで便秘が改善されることが多いのだが、センナ等の正薬系の下剤であっても、下剤を長期大量に摂っていた人は、目立った効果があらわれるまでに2ヶ月かかることがある。
その間は、できるだけ量をへらしながらであれば、下剤の使用をつづけてもいたしかたない。