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いまこそ、女性ホルモン力を上げる努力を!
ホルモンの健康は女性の願い。それはいつまでも若々しくきれいであることですね。私たちの若さは「女性ホルモン力」で決まります。
女性ホルモン力とは、一般に言われる生殖機能をつかさどる女性ホルモンだけでなく、私たちの子宮・卵巣周りに凝縮されている生命エネルギーのトータルパワーのことをいいます。
閉経前
卵巣から分泌される女性ホルモンそのものは加齢と共に減少し、増やすことはできません。(エストロゲンは一生でティースプーン1杯程度)DNAの健康を保つことで、更年期を遅らせて、ホルモンバランを整えることができます。
閉経後
副腎など健康に保つことで「女性ホルモン力」はちょっとした工夫でどんどんパワーを蓄えることができます。
また、「女性ホルモン力」を上げることによって、一度損なってしまった健康を取り戻すことができる場合があるのです。
私たち女性の若さの定年は案外早く、何もしないと35~40歳前後で「老化」の波が押し寄せいます。
そこで、「年には勝てないわ」とあきらめてしまうか、「できることをしてみよ」 と思うか、選択次第で、10年後、20年後、30年後の未来が決まります。
すべて健康なDNA次第!!
閉経前 女性更年期症候群とは
一般的な閉経年齢は50代と言われています。個人差があるため、人によっては45歳から更年期症候群の症状が現れることもあれば、50代に入り症状がひどくなることもあります。
更年期症候群の代表的な症状は、動悸、体のほてりやのぼせ、イライラなどですが、その他にも不眠や集中力低下などもあります。女性は50歳過ぎてから、骨粗鬆症などで悩む人も増えてきます。
女性更年期症候群の原因
女性ホルモン(エストロゲン)が急激にの減少
閉経前後に多く見られるのが更年期障害です。肩こり、腰痛、頭痛、めまい、のぼせ、動悸、不眠症、憂うつ感、全身倦怠感など、実に様々な症状が現れてきます。
女性は、この時期に女性ホルモンのエストロゲンが急激に減少することがしられています。
そのため、体内のホルモンバランスがくずれ、自律神経が乱れるようになり、こうした症状が生じてくるわけです。
急激に減少する女性ホルモン対策:DNAによるエストロゲンの合成
人間の体は、心臓、血液、皮膚、副腎、腎臓、ホルモン、酵素など、ここをとってみてもタンパク質が主成分である。
このタンパク質を合成するのは、DNAだけに任されているのだ。
このときのDNAは、RNAの助けを借りて、タンパク質の構成要素であるアミノ酸を組み合わせてタンパク質を作るわけだが、アミノ酸の配列方法はすべてDNAの指令にもとづいているのである。
つまり、ここでもDNAすこしでも間違えれば、完全なタンパク質ができないことになる。
その不完全なタンパク質は、不完全なまま身体の構成要素となる。また、DNAの機能低下は、タンパク質合成能力のスピートも失わせる。
したがって、皮膚や髪の毛、あるいは、内臓(副腎を含む)の細胞が変質したり失われたまま回復しなくなる。
当然、副腎からのテストステロンによるエストロゲンも分泌されないままで、老化現象を引き起こす主要原因となる。
DNA核酸機能の衰え、更年期が早いと老化も早い
人間が生まれてから20年にわたる成長期では、ことのほか細胞分れるのスピートが速く、次々に性ホルモン(タンパク質)が作り出される、これは、とりもなおさず、DNAとRNAの二つの核酸が豊富で、活発には足らくからに他ならない。
ここで重要なことだが、この若々しく健康な核酸は(DNA&RNA)は、新しい細胞や性ホルモン(タンパク質)を作り出すときに、その仕事をやり損ねることはほとんどない。
ところが、成長きを過ぎた後の人間の身体は、核酸の合成能力が極端に衰えてしまうのでるため、体内で合成されるだけでは細胞分裂や性ホルモンの生成をまかないと切れなくなってしまう、従って、新しい細胞や、必要量の性ホルモンを含めてのタンパク質を生み出すスピートはがた落ちになる。
更年期が早く始まる女性ほど、DNA核酸の機能が衰え、遅く始まる女性に比べ老化が早いという研究がまとまった。
DNAを分析、閉経をきっかけに老化スピードが6%加速
日本産科婦人科学会によると、日本人の平均閉経年齢は約50歳で、早い人は40代前半、遅い人は50代後半に迎える。更年期障害は閉経の前後5年間に現れる。
閉経年齢は個人差が大きく、女性ホルモンのバランスや体の老化のペースなどが関わっているとみられているが、理由ははっきりしていない。
閉経をきっかけに老化スピードが6%加速
この研究をまとめたのは米カリフォルニア大学ロサンゼルス校のスティーブ・ホルバート教授らのチーム。「米科学アカデミー紀要」(電子版)の2016年7月25日号に発表した。
それによると、研究チームは、更年期を迎えた約3100人の女性の血液や唾液、ほおの内側から細胞のサンプルを採取した。
細胞内のDNAを分析して様々な老化因子を計測し、体の老化の進み具合である生物学的年齢を割り出すことに成功した。そして、それぞれの女性一人ひとりの実年齢(暦年齢)と比較した。
その結果、閉経年齢の早い人ほど生物学的年齢が高く、閉経をきっかけに老化が加速し、それまでより老化速度が6%早くなることを発見した。
つまり、早く更年期を迎えた人は老けるのが早いというわけだ。この結果について、ホルバート教授はこうコメントしている。
閉経早い人老化進行も早い
「6%くらいたいしたことがないように思えますが、この割合は女性の生涯にわたって加算されます。たとえば、42歳で閉経を迎えた女性の体は、50歳になるまでの8年間で、50歳で閉経を迎えた女性より生物学的に1歳多く年を重ねる計算になります。更年期が始まると、まず血液の老化のペースが早くなります、 体のほかの部分も老化の進行が早くなり、様々な病気にかかるリスクが高まるのです。
でも悲観する必要がないDNA核酸摂取によりホルモンバランス整える
作用を調べました。閉経前後の女性25人に、核タンパクを1日に1g摂取してもらい、摂取前の更年期の症状と、摂取し始めてから60日後の症状を、グラフのように点数化して比べてもらいました。
この点数比較の仕方は、世界的に、更年期の症状を評価するシステムとして認められたもので、クッパーマン指数といいます。(指数タテ軸が下がると改善)
この試験の結果、核タンパクを続けて摂取することで、更年期から引き起こされるのぼせ、息切れなどの血管運動神経障害や、手足のしびれなどの知覚症状、不眠 めまい、全身倦怠などの症状が緩和されることが分かりました。
健康的なDNAを保つことで更年期を遅らせる
原題:Maintaining healthy DNA delays menopause 健康なDNAを維持すると閉経が遅れる
調査結果は、今日 (9 月28日) 誌ネイチャー遺伝学で公開され
概要
私たちは、女性が閉経を経験する年齢が遺伝子によって部分的に決定されることを以前から知っていました。 約70,000人の女性を対象とした国際的な研究により、女性が更年期を経過する年齢を管理することに関与しているヒトゲノム(核ゲノム、ミトコンドリアゲノム)の40以上の領域が特定されています。この研究では、これらの3分の2に、DNAを健康に保つように作用する遺伝子が含まれていることがわかりました。また、閉経と乳がんのタイミングの関連性に関する最初の遺伝的証拠を発見し、観察的証拠からの以前の結論を裏付けています。
約70,000人の女性を対象とした国際的な研究では、女性が閉経を経る年齢を管理することに関与している40以上のヒトゲノム領域が特定されています。
ケンブリッジ大学とエクセター大学の科学者が率いるこの研究では、これらの女性の3分の2に、年齢とともに蓄積する小さな損傷を修復することにより、DNAを健康に保つ働きをする遺伝子が含まれていることがわかりました。
この研究はまた、閉経と乳がんのタイミングの関連性に関する最初の遺伝的証拠を発見し、観察的証拠からの以前の結論を裏付けています。
Nature Geneticsに本日(9月28日)発表された発見は、損傷したDNAをより効率的に修復する女性の卵巣(卵母細胞として知られる)の生殖細胞または「卵」がより長く生き残ることを示唆しています。 女性の閉経を遅らせることを示唆しています。と研究者は言いました。
以前の研究では、年齢やタバコの煙などの有毒物質によってDNAが定期的に損傷していることが示されています。
したがって、喫煙する女性は、非喫煙者よりも平均で1-2年早く閉経します。
私たちの細胞には、このようなDNA損傷を検出して修復するための多くのメカニズムがありますが、損傷が多すぎると細胞は死にます。DNAは卵の生産中にも損傷および修復されます。
したがって、これらの遺伝子は、幼少期に設定される女性の卵のプールを強化する働きもする可能性があります。
世界中の177機関の科学者が参加した共同研究で、著者はヨーロッパの祖先のほぼ7万人の女性を対象としたゲノムワイド関連研究を実施しました。
エクセター大学医学部の遺伝学者であり、論文の上級著者であるアンナ・マレー博士は、調査結果の影響について次のように述べています。
「今日の多くの女性は、後年に赤ちゃんを産むことを選んでいますが、私たちの研究により、女性の生殖老化がどのように起こるかについての理解が大幅に高まり、これが早期閉経を避けるための新しい治療法の開発につながることを期待しています。」
ケンブリッジ大学医学研究評議会(MRC)疫学ユニットのジョン・ペリー博士はこの研究を共同で行い、次のように述べています。
「女性は閉経を迎える年齢は遺伝子によって部分的に決定されることを以前から知っています。現在の研究によると、数百から数十年で閉経年齢を変える遺伝子が何百も含まれている可能性が高いことがわかります。
DNA修復に関与する遺伝子は閉経年齢に非常に重要な影響を与えていると思いますこれは、女性の卵が生涯を通じてどれほど早く失われるかによるものです。」
閉経後:DNA機能を低下しない限り、女性ホルモンを作ってくれる
閉経後、男性ホルモン&副腎が大事な理由
「女性に男性ホルモンの話をすると、いや、私は女なので男性ホルモンなんてほとんどありませんよ」と否定する人がとても多いです。
女性ホルモンは女のもので、男性ホルモンは男のもの。女性なのに男性ホルモンがあるのは、むしろマイナスと思い込んでいるようですが、それは違います。
女性にも男性ホルモンはあり、これをいうと皆、驚きますが、この分泌量は女性ホルモンよりも多いのです」
女性ホルモンは閉経で激減するのに対して、男性ホルモンはそれほど変化しないのがポイント。女性ホルモンがなくなったあとの体を助けてくれるのが男性ホルモンであり、決して無視できない存在です」
果たして、男性ホルモンは女性の体の中でどんな働きをするのか、これまであまり意識してこなかったその実態について説明します。
失われたエストロゲンの代わりになってくれる、男性ホルモン の代表するのがテストストロンです。
男性は主に精巣で、女性では 卵巣や副腎で作られています。
女性のテストステロンの量は男性のわずか10分の1程度ですが、なんとエストロゲンよりも多いのです。(エストロゲンは一生でティースプーン1杯程度).しかも、エストロゲンが劇的に減っていくのに対して、テストストロンはゆるやかに変化。
年配になると再び増えるという最新研究もあり、ホルモンバランスは明らかに男性ホルモンが優位に、「女性ホルモンと男性ホルモンは働きが似ているところがあり、閉経後はエストロゲンの仕事をテストストロンがサポート。
女性に多い骨粗しょう症などをカバーするのも、男性ホルモンの役目と考えられます」
閉経後、女性のエストロゲン(タンパク質)に変換
本来、エストロゲン(女性ホルモン)は脳の指令を受けて卵巣でつくられますが、閉経後はその働きがなくなります。
それでも、エストロゲン値がゼロにならないのは、「実は男性ホルモンの働きによるものなのです。
副腎から分泌され続けるテストステロンが脂肪細胞にあるアロマターゼという酵素結びつき、エストロゲンに作り替えられるのです。分泌量はわずかですが、閉経後のエストロゲンの中心的な存在になります。
それにしても、これほど大事な働きをする男性ホルモンが、なぜ注目されてこなかったといえば、「やはり女性ホルモンのように激減がなく、ゆるやかな変化なので女性の体にさほど影響がないと考えられてきたのでしょう。
その女性ホルモン、男性ホルモンを作り出すはすべて核酸の役割です。