「失礼ですがお歳は?」若い人は素直に答えて、35歳を過ぎた女性のほとんどが自分の歳を閉口しているか、いつも7歳か八歳くらいはサバを読んで答えてはいるが・・・
では、若く見られるにはどうしたらいいのか。
この人類不変の問いに答えようと、これまで様々なことが言われてきた。やせること、たるみを改善すること、運動食事など、もっとずっと奥深く、根本的な問題をは、細胞が健康で若々しくなければ、体全体も若々しくならないということである、この基本的なメカニズムに、理解していただけないと、老いが怖いという結論がなりました。
老化は治療可能な病であり、避けられないものではない
老いなき世界
人生100年時代とも言われるように、人類はかつてないほど長生きするようになった。
しかし、その結果として不自由な体を抱え、病気に苦しめられながら、長くつらい晩年を過ごすのであれば、私たちはよりよく生きるようになったと言えるのだろうか?
だが、もし若く健康でいられる時期を長くできたらどうだろうか? いくつになっても若い体や心のままで生きることが可能となったとき、社会、ビジネス、あなたの人生はどう変わるのだろうか?
9月16日に日本語版が刊行される『LIFESPAN(ライフスパン)』で、老化研究の第一人者であるデビッド・A・シンクレア氏(ハーバード大学医学大学院遺伝学教授)は、老化は治療できる病であると主張する。本書から一部を抜粋・編集してお届けする。
「若いままでいられる時代」はすぐそこに
だが、そうでなくてもいいのだとしたら? 若くいられる時期をもっと長くできるとしたらどうだろうか。しかも、あと数年、などではない。あと数十年長くだ。
最後の年月も、その前の年月とそうひどくは変わらずにいられるとしたら? そして、自分たち自身を救うことで世界を救うこともできるとしたら?
もう一度6歳になるのは無理だとしても、26歳や36歳にならどうだろう。
何歳になっても子どもと同じように遊び、大人としての約束事へとすぐに移っていかなくてもいいのだとしたら?
10代のあいだに私たちはさまざまなことを詰め込もうとするが、そこまでする必要がないとしたら?
20代に強いストレスを感じることなく、30代や40代になっても中年の気分をかみしめずに済むとしたら?
50代であっても違う自分に生まれ変わりたいと願い、そうしてはいけない理由を1つも思いつかずにいられるとしたら?
60代になっても、自分が何を残したのかと悩むことなく、生きた証しを新たにつくり始めることができるとしたら?
時間が刻々と過ぎていくことを気に病まなくていいのだとしたら? しかもそういう未来が、実際にすぐそこまで迫っているとしたらどうだろうか。
半年の間に十歳以上確実に若返る
久しぶりに会った友人たちは、あなた自身では気が付いていない、ちょっとしたシワ、シミ、白髪の一本を目ざとくみつけ、あなたが実際の年齢よりずっと老けてみえると、必ずかんじるはずだ。
そんなはずはない、自分はまだまだ若い、とあなた自身は思っているかもしれない。
だか、あなたの身体は確実にあなたの気持ちを裏切っている。
あなたの友人たちはあなたのシワ、シミ、白髪をみて、自分はあなたみたいに老けたくないと思っている。
そして、マッサージ、スポーツジム、美容食、などいろいろ試し、なるべく若い時を伸ばしていたいと誰しもが思う。
そして残念ながら、すべてが失敗に終わってきた。
若さの敵を駆逐、いつまでも若々しく生きるための秘密を解くを発見したのだ。
その老化の根本原因は核酸(DNA&RNA)の損傷と不足にあり、核酸が、私たちの老化を防ぎ、若返りをもたらすのだ。
核酸(DNARNAの機能
1)遺伝情報の保存
DNA(デオキシリボ核酸)
DNAは、ほとんどすべての細胞生命体の遺伝性分子です。2つの主な機能がありますすべての細胞分裂の前に複製(ゲノムの2つのコピーを作成)転写:DNA遺伝子配列の一部を一本鎖メッセンジャーRNA(mRNA)にコピーするプロセス
RNA(リボ核酸)
より多様な役割を持っています。RNAの4つの主なタイプはmRNA:ポリペプチドおよび他のタイプのRNAのリボソーム合成を指示します(翻訳)リボソームRNA:構造的および機能的役割を持っていますRNAの転送:タンパク質合成中にアミノ酸を送達しますリボ核タンパク質:転写後プロセシングに参加する
2)ATPなどの化学エネルギーの貯蔵
3)補酵素の一部を形成する例:NAD +、NADP +、FADおよび補酵素A(CoA)
最近話題のnmnサプリですが、実は核酸の機能の一部過ぎない、DNAとRNA修復によって、補酵素の形成には大変有意義なことである。
特にNAD+補酵素はサーチュイン遺伝子の起爆剤となり、体力や、見た目年齢には大変役に立ちます。
4)cAMPなどのシグナル伝達におけるセカンドメッセンジャーとして機能する
この根本的な事実があって初めて、誰にでも歳を重ねるにつれて現れて来る様々な老化現象--ふさふさとしていた髪が、細く薄くなっていく、ぴんと張りつめてみずみずしかった肌から弾力を失われ、シミやしわが目立ってくるなどなど --老化現象、さらに進むと、いわゆる成人病とよばれる病気
ガン、高血圧、糖尿病、心臓病、白内障などの症状が現れれば、それぞれの専門の医師のお世話になるだろう。
そして、誰もが、人間は年とともに老化するのは当たり前で、仕方のないことだと考えてきた。たが、もうあきらめる必要はない。
核酸 ビタミンミネラルアミノ酸で若返りができるのである。
「健康なまま120歳」が普通になる
もう1つ考えないといけないのが、寿命を向上させることと、元気でいられる期間を長くすることは違うという点だ。
私たちはその両方の実現を目指すべきである。
痛みや病(やまい)や、虚弱や体の不自由に苦しむことがすでに生活のすべてになっているのに、ただ死なさずにおくだけのために人生をさらに何十年も長引かせるのは、道義的にいって許されることではない。