脱毛、白髪―薬や海藻でもとに戻るわけがない
女性にくらべて、男性に多い悩みのようだが、まだ二十代、三十代という若さなのに 頭が薄くなったり、白髪が目立つ人がいる。
最近、そういう人が多いためか、若ハゲは 遺伝だからとか、白髪はストレスの蓄積だとかいう理由で自らをなぐさめ、また周囲の 人々も納得してしまっているケースが少なくない。
しかし、私に言わせば、若ハゲや若白髪もまた老化現象の一つなのである。
実際、ハゲ や白髪の場合は、頭皮の栄養状態が大きく左右しているようである。
人間の頭髪は、一日に0、三ミリずつ伸びている。一ヶ月で約一センチほどになる。
ふつう成人で十万本の髪があるといわれているから、これを単純に一本の髪に換算すると なんと一日に三十メートル、一ヶ月で九百メートルも伸びることになる。
これだけ成長が 早いのはほかの器官にはない。それだけにちょっとした栄養のバランスの崩れ、老化の 進みぐあいが、頭髪にくっきりとあらわれるのである。
髪がどんどん伸びるというのは、毛根の部分にある毛母細胞が次々に分裂することによって成長するのである。
毛母細胞の活動が衰えると、まず髪が伸びなくなる。
したがって、 抜けてしまった髪の毛のあとには何も生えてこないし、白髪もあたらしいものにはならない、この毛母細胞の活動を支配しているのが、他の細胞と同様、核酸である。
そして、何度も述べているように、老化とは、この核酸が衰えることであり、髪の毛の場合も例外ではない。
ただ髪の毛と皮膚とでは少し違うところがある.
メモ
肌の場合には、 高核酸食品の積極的にとることで、ストレートにその効果があらわれくるが、
髪の毛の場合は 核酸を補うばかりでなく、さらに髪の成分になる動物性タンパク質が欠かせないのである。動物性タンパク質が欠乏すると、髪が細くなったり、白髪になったりするからだ。
また、それに加えて、髪の発育にはビタミンÀ、B2、B6、(赤身肉)パントテン酸などが必要とされる。
これら数多い栄養素のうち、どれかひとつ欠けても、発毛は阻害されてしまうのである。
髪の毛が気になりはじめる年齢になったら、高核酸食品を積極的に取るように心がけてもらいたい。
それは大いにけっこうだが、それだけではなく、動物性タンパク質を含んだ食べものを取りながら、同時に野菜も食べないと、ビタミン類が欠乏する。
とたんに 髪の毛に何らかの障害が起こりはじめるだろう。
また、黒々とした豊かな毛髪から想像するのか、昆布類などの海藻を毎日たくさん食べると髪の毛が濃くなるという迷信を信じている人も多い。
しかし、それはまた、動物性タンパク質をたべなければ効果はあがらないのである。
このような人に必要なのは、養毛トニックでもなければ、かつらでもない。
ました、ハゲや白髪はストレスからくるのだから、 “気を楽にしろ”アドバイスしてもはじまらない。
若々しい髪の毛をもどす方法はひとつしかない。もっとも大切なのは食事法なのである。
そのの食事法とは高核酸食品と動物性タンパク質、そして各種のビタミン類をバランスよく 取ることである。
「老化は食べ物が原因だった;ノーベル医学生理学賞からの大発見」
若さを保つ最大の方法
細胞内で働くDNA核酸は若さと健康を保つ根源物質であるが、核酸だけ取っていればいいというものではありません。細胞外で働くコラーゲンやヒアルロン酸コンドロイチン硫酸を含むムコ多糖類、ビタミンCやビタミンB群、ミネラルなど様々な栄養素をきちんと摂ることが健康と若さづくりには大切なのです。出典コラーゲンが導く驚異の核酸バランス