オートファジーとは
オートファジーとは、すべての真核生物に存在する細胞内洗浄システムです。
分解されたミトコンドリアや変性タンパク質、細胞内に侵入した病原菌などを分解し、一掃する仕組みです。
オートファジーはさまざまな病気から体を守ります。
60兆個の私たちの細胞1つひとつが生命活動を維持する上であらゆるタンパク質を合成しています。
私たちの体の機能維持に関わっている細胞小器官が存在します。
近年、その役割に注目されて皆さんがよく知っている「ミトコンドリア」も細胞小器官と呼ばれる細胞の中で機能を持っている構造体の1つです。
この細胞小器官や不要なタンパク質を分解して、新たに必要なものに作り替える、「リサイクル」する機構が「オートファジー」です。
さて、不要な細胞小器官や不要なタンパク質があると、細胞内の隔離膜が飢餓の信号をだし、膜で包み込みます。
この状態を「オートファゴソーム」といいます。
オートファゴソームに、細菌などの異物や古くなった細胞小器官などの消化酵素を含む「リソソーム」が融合します。
これにより「オートリソソーム」が形成されます。
老いメカニズムの解明
年をとれば衰えていくのは仕方ないこと、と誰もがあきらめてきた。
どんな健康食も、体操も、加齢の衰えをくいとめはしなかった。
しかし、今、ようやく衰えの正体が解き明かされ同時に公開されようとしているのである。
DNAの損傷により、オートファジーの機能も衰え、それは老化につながります。