リュウマチ
<自己免疫疾患と核酸>
免疫とは、自他を区別することです。もう少し詳しくいうと、自己(正常細胞や組織など)と非自己(細菌やウイルス、ガン細胞など)を認識して、非自己を排除する役割を担っているのです。
しかし時に、自己を敵や異物などの非自己と誤って認識し、攻撃する場合があります。これが自己免疫疾患です。
たとえば慢性関節リウマチは、コラーゲンなどの結合組織を免疫細胞が攻撃して起こります。
全身性エリテマトーデスは、DNAを免疫細胞が攻撃して起こる疾患です。
免疫細胞が自己を誤って攻撃してしまう原因は、自己反応性T細胞が正常に自殺してくれないことにあるといわれています。
その時も核酸が働きます。核酸は、自己反応性T細胞をアポトーシスに導いて、免疫機能を正常に戻す働きが期待されるのです。