見えてきた老化の正体2
テロメア短縮、細胞老化・・複合的な理由で老化が加速 そもそも、老化とは何なのか―。 「老化とは、臓器や身体的な機能や認知機能が低下することです。老化が進むと体の中は慢性的に炎症が起きているような状態に。 老化の原因として考えられる9つ要因 1)テロミアの短縮 テロミアとは、細胞の染色体の末端部分のこと。テロミアは細胞分裂をするにつれて短くなっていくので、命の回数券とも呼ばれている。DNAに傷がつくとテロミアの短縮化が進む。 2)エピジェネィックな変化 DNAの傷などの影響で、DNAの配列は変わらずに遺伝子 ...
見えてきた老化の正体1
古来より多くの権力者が追い求めてきた「不老長寿遺」は、これまでは果たせぬ夢に過ぎなかった。 しかし、抗老化研究が急速に進み、ある程度健康を維持しながら100歳を超えることや「若返り」が現実味を帯びてきた。 最新のサイエンスで分かってきた老化の正体と制御法とは? 見た目が老けている人は体の老化も進んでいる。 「誰でも毎年1歳ずつ年をとり、加齢はさけられませんが、老化が進むスピードには個人差があります。 最新の老化研究により、その進行スピードを緩やかにして老化現象を抑えつつ年をとることが、近い将来、可能になる ...
NMNに関するQ&A
「人生100年時代」と言われ、長く生きることが当たり前となった今、いつまでも健康な状態で自分らしく年を重ねていけるかに私たちの関心は集まっています。 近年、老化制御の可能性※を秘めた成分として、世界中の研究者達から注目を集めているのが「NMN」という成分です。 NMNって何? どんなメカニズムなの? 食事からとることはできないの? NMNに関するQ&A 美容に効果ある? 加齢とともにNADが減少するため、NMNを補う必要があるということですが、具体的に何歳くらいからとったほうが良いのでしょうか? ...
謎の老化細胞(ゾンビ細胞)とは
謎のゾンビ細胞とは一体何なのか、 ゾンビ細胞の本当の名前は老化細胞です。 老化細胞の蓄積による慢性炎症が老化を加速させる 普段意識することはないが、私たちの体には約60兆個の細胞があり、一部の細胞は、日々、分裂を繰り返している。 「その過程で、DNAが修復不可能なほど大きなダメージを受けたときに、細胞分裂を停止してがん化を防ぐ『細胞老化』と呼ばれる仕組みが備わっています。 細胞老化は、自分の体の細胞をがん化させないために、人間を含む高等動物が進化の過程で獲得した安全装置の1つです」と教授は説 ...
見えてきた、NMNのヒトへの抗老化効果
本格的な「人生100年時代」の到来を前にして、抗老化に関する研究が注目を集めている。中でも注目度が高いのが、NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)の摂取による老化制御だ。 NMNはヒトの加齢による機能低下や疾病の予防や改善効果が、マウスによる研究で報告されている抗老化成分。NMNカプセルは、老化を遅らせ健康寿命を延ばす可能性のあるサプリメントとして社会実装が進められている。 この数年NMNを巡って待望されてきたのが、ヒトに対する効果の検証だ。 4月22日(日本時間23日)、米ワシントン大学医学部(ミズー ...
NMN、抗老化効果の真実
ビタミンB₃からつくられた食品成分「NMN(ニコチンアミド・モノヌクレオチド)」の抗老化効果が、世界的に注目を集めている。 その発端となったのは、米国ワシントン大学医学部発生生物学部門・医学部門の今井眞一郎教授(神戸医療産業都市推進機構先端医療研究センター・老化機構研究部特任部長兼任)らが、マウスを使って実施した研究だ。 同教授は、酵母やマウス、人間の体内にある酵素「サーチュイン」が、老化や寿命を制御しているという事実を発見したことで知られる世界的な老化研究者で、現在は、NMNのヒトへの有効性をみる研究を ...
NMNが腎臓の抗老化に効果
Doctor close-up of a doctor showing a picture of a kidney on a tablet in a hospital 清華大学がマウスを使った実験で細胞内で特殊な変化を確認したことを雑誌「Aging」で明らかにした。彼らはNMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)が老化した腎臓に与える影響について研究しており、NMNがタンパク質恒常性を持つことがわかったという。腎臓の老化プロセスに対する理解が深まることによりより効率的な治療法としてNMNを利用することが期待 ...
核酸が現代病を救う核酸と疾病の関係を考える【内容紹介その4】
●ガンと核酸 私たちの体は、新陳代謝を通して、日々新しい細胞と古くなった細胞入れ代わっています。膨大な数の細胞が生まれ、その数に見合った数が消えているのです。不要な細胞や異常な細胞は、アポトーシス(自殺)しているのです。 このような新陳代謝を行うことで、遺伝子が傷ついた細胞を増殖させないようにしているのです。アポトーシスは、予防の大きな力となっているわけです。しかし、たとえばガン細胞は、たい細胞の中でも、生殖細胞と似た性格をもっていて、無限に増殖する性質をもっています。ここで重要な働きをするのが核酸です。 ...
身体の老化は核酸の変質から起こる【内容紹介その3】
●生命維持に欠かせないビタミン ●ビタミンは身体を働かせるてんかプラグ 設計図があり、大工さんがいて、建設材料は揃ったら、次に必要なのが大工さんの使う道具です。健康な身体を作るためになくてはならない道具、それがビタミンやミネラルです。 微量栄養素ともいわれます。この道具のうち、まずビタミンについて考えてみましょう。ビタミンとは生命の維持に必要な有機物質で、身体の機能が正しく働くために欠かすことのできないものです。 ほとんどのビタミンは体内では合成できないので、食品やサプリメントから摂取しなければなりません ...
身体の老化は核酸の変質から起こる【内容紹介その2-2】
コラーゲンを支えるムコ多糖類 ●ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸の驚異の保水力 細胞と細胞のつなぎ役を果たしているのは、コラーゲンだけではありません。ムコ多糖類が必要です。 ムコ多糖類とは糖とタンパク質が結びついたもので、細胞と細胞の隙間を埋めているネバネバ状の成分です。 このムコ多糖類にはヒアルロン酸やコンドロイチン硫酸などがあります。 まずヒアルロン酸です。この成分は、結合組織や表皮細胞の隙間にあります。臍帯や軟骨にもあります。水をたっぷりと含むのが特徴で、ヒアルロン酸1gにつき、6リットルの水を貯め ...
身体の老化は核酸の変質から起こる【内容紹介その2-1】
細胞の隙間を埋める土台--コラーゲン ●コラーゲンは皮膚、腱、骨、軟骨に多い この章では、健康づくりのために必要な材料について考えてみましょう。 まず、コラーゲンです。女性なら、肌に潤いとハリを与えるとして、化粧品などに多く使われていることはご存じでしょう。またゼリーなど、お菓子に使われるゼラチンはコラーゲンから作られるものです。 コラーゲンとは、人間をはじめとする動物の体内にある物質で、細胞と細胞の間の隙間を埋めている、いわば土台の役割を果たしている物質です。コラーゲンは3本のタンパク質のポリペプチド鎖 ...
身体の老化は核酸の変質から起こる【内容紹介その1-2】
現代人に足りない栄養素、核酸 ●身体を錆びさせる活性酸素の恐怖 ガン、高血圧、肥満、動脈硬化、糖尿病、アレルギー、膠原病、腎疾患など 治すことが難しい多くの現代病、その発症のきっかけは、活性酸素(フリーラジカル)によって遺伝子が傷つくこと、酸化されることです。 活性酸素は、体内に進入した細菌など病原性生物を免疫細胞が排除するときに使われるなど、私たちにとって必要な役割を果たしている一方で、過剰に発生すると、逆に自分自身の細胞や遺伝子を傷つけてしまいます。 ですから私たちの身体には、この活性酸素を消去する仕 ...
身体の老化は核酸の変質から起こる【内容紹介その1】
健康な身体をつくるための核酸: 核酸は遺伝子の本体 約40億年前、地球上の生命が誕生して以来、その生命の進化の歴史は私たちの細胞の遺伝子に刻まれています。 たとえば、体格や顔つき、さまざまな才能も親から子へ、子から孫へとこの遺伝子によって伝わってきました。 この遺伝子は、生体を維持し、遺伝を支配する「核酸」によってつかさどられています。 では、この核酸とはなんなのでしょう。 私たちの身体は、約60兆個の細胞で成り立っています。その細胞が休みなく活動し、その一つ一つは平均して200日のサイクルで生まれ変わっ ...
核酸DNARNA効果
核酸が現代病を救う 核酸と疾病の関係を考える 核酸効果--ガン 私たちの体は、新陳代謝を通して、日々新しい細胞と古くなった細胞入れ代わっています。膨大な数の細胞が生まれ、その数に見合った数が消えているのです。 不要な細胞や異常な細胞は、アポトーシス(自殺)しているのです。このような新陳代謝を行うことで、遺伝子が傷ついた細胞を増殖させないようにしているのです。 アポトーシスは、予防の大きな力となっているわけです。しかし、たとえばガン細胞は、体細胞の中でも、生殖細胞と似た性格をもっていて、無限に増殖する性質を ...
RNA---顔のたるみ原因と対策 美肌の秘訣
RNA(リボ核酸)とは、DNAと共に遺伝物質であり核酸のひとつです。細胞の設計図をつくるDNAの指示のもと、たんぱく質をつくり出します。 RNAとDNAが協力することによって、細胞を構成するために不可欠で健康な体や、若々しい肌を保つために必要です。 RNA(リボ核酸)とは RNAは、DNAの指示をもとに、生物の細胞にとって重要な材料である、たんぱく質をつくり出す働きを持つ成分であり、核酸を構成している物質のひとつです。 人間の体を構成する約60兆個の細胞は、数ヵ月でほとんどすべての細胞が生まれ変わるといわ ...