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鮭白子に含まれるポリアミンの効果
ポリアミンは鮭白子核酸食品に含まれる大切な栄養因子である。
ポリアミンとは、「プトレッシン」「スペルミジン」「スペルミン」などの総称で、全生物種の細胞に含まれており、細胞の成長や増殖をはじめ、細胞の生命活動に関与している物質です。
すなわち、ポリアミンは細胞の状態を正常に保ち、生命活動を維持するのに欠くことのできない重要な存在です。
しかし、ポリアミンをつくる能力および、臓器・組織中の濃度は、生体の成長後は加齢とともに低下していきます。
「ヒトの場合、ポリアミン生合成や生体内濃度は18~20歳頃を境に徐々に減少します。
私は、このポリアミン生合成能力の低下が、老化のスタートと考えています。
従って、生体内ポリアミン生合成能力および濃度が、20代から30、40、50代と徐々に減少し、60歳前後になり、ポリアミン濃度が細胞の正常性を維持できなくなるレベルまで減少すると細胞機能が破綻し、さまざまな機能障害が体に発生し、生活習慣病や老年病が発症するリスクが急激に上昇すると仮説を立て、研究を進めています.
この物質が発見されたのは、核酸よりおよそ200年も古く1678年のことである。
人の精液中から発見され、スペルミンと名付けられた。精子のことをスペルマというので、覚えやすい名前である。
ポリアミンは遺伝子DNAと結合して、 DNAの立体構造を保持している。
鮭の白子には100グラム当たり35mg程度含まれる。
ポリアミン----細胞増殖必須因子
細胞増殖(新陳代謝)のためには、その原料である核酸が必要である。核酸で肌が若々しくなったというのはそのため。
ポリアミンはお肌の自然な潤いと弾力性を回復させ、刺激とリフレッシュをもたらします。
ポリアミンは、細胞の増殖に欠かせない生理活性剤であり、老化防止効果が確認されています。
しかし、ポリアミンがなければ、細胞増殖がおこらないことからポリアミンは細胞増殖促進因子ではなく必須因子と考えられている。
ポリアミンは胃潰瘍や急性肝炎に良く効くが、これは細胞増殖促進作用によると考えられる(千葉大学薬学部、五十嵐一衛)。
核酸とポリアミンを含む鮭白子は、新陳代謝に欠かせない食物である。
ポリアミン---免疫必須因子
ポリアミンは免疫にとっての必須物質だが、それはポリアミンの細胞増殖作用による。
免疫を司るリンパ球はT細胞とB細胞から構成されているから、ポリアミンなしには細胞増殖ができず、免疫力が弱くなってしまう。
核酸には、腸管免疫を高める作用とナチュラルキラー細胞活性、インターロイキン2の産生亢進作用(細胞性免疫)がある。
鮭白子の核酸とポリアミン、そしてアルギニンが、病原菌に打ち勝つ身体をつくる。
核酸食品(鮭白子エキス)で風邪が引きにくくなるのは、そのためである。
ポリアミン---老化防止作用
ポリアミンが細胞増殖に関係していることから、老化にともないポリアミンが減少することが予想される。
故ライナ教授とヤ―ネ教授(フィンランド)は加齢にともないポリアミン、特にスペルミジンが著しく減少すると報告している。
ポリアミンは核酸同様、若返りの秘薬になるかもしれないと注目されている。
実際、ポリアミン研究の某大家はプトレスシンを毎日飲んで健康を維持しているとのことである。
タンパク質合成促進作用
ポリアミンには細胞増殖作用(DNA合成促進作用)と共に、タンパク質合成促進作用がある。
ポリアミンはあらゆる細胞に存在しますが、膵臓、前立腺、顎下腺などタンパク質合成の盛んな組織、再生時の肝臓など細胞増殖の盛んな組織に多く含まれます。
前立腺に多いのは精子中のDNAの構造の安定化や精液に存在する細菌を殺すためである。
脾臓や唾液腺は消化酵素(タンパク質)を大量に作るところであり、ボリアミンがタンパク質合成に必要なためと考えられる。
核酸もタンパク質合成に欠かせないことは言うまでもない。
ポリアミン---細胞分化促進作用
ポリアミンには乳腺細胞分化作用(妊娠時の母乳がでるようにする)や軟骨細胞分化作用(骨代謝を高める)があることが知られている。
細胞機能の維持のために必要な物質なのである。
ポリアミン---ボケ防止
興奮性神経伝達物質のひとつであるグルタミン酸の受容体であるNMDAは脳の海馬(記憶を司る)に多く存在し、記憶と密接に関係している。
神経伝達物質がNMDA受容体と遮断されると記憶喪失になることから、MDA受容体を活性化させると、ボケを防止できる可能性が高まる。
ポリアミンには、そういった効果があるため、ボケ防止薬になるのではないかと熱い期待がある。
核酸には神経成長因子としての作用があり、ボケの予防と改善、記憶力の向上に効果的である。
鮭白子エキスには二重の意味でボケの改善作用があるということになる。
ポリアミン---抗アレルギー作用
ポリアミンは、ヒスタミン遊離及び浮腫形成を用量依存的に抑制し、皮下投与だけでなく経口的にも有利であることが確認されている(朝日大学医学部薬理講座、松永芳明)。
核酸の代謝物であるアデノシンにもヒスタミン遊離抑制作用がり、鮭白子の持つ抗アレルギー作用が注目されている。
ポリアミン---滋養強壮作用
鹿茸は滋養強壮作用を持った生薬だが、品質が良いとされる上部ほど核酸とポリアミンが多く、品質を測る指標にできるといわれている(富山県薬事研究所、
横田洋一等)。
鮭白子エキスの滋養強壮作用も、やはり核酸とポリアミン、そしてアルギニンによるものと考えられる。