目次
核酸を摂るとどういう効果があるか?
核酸摂取の効果も、“保健量”摂取の効果と、“薬理投与量”レベル効果の二つに分けて考える必要がある。
第1の“保健量”摂取の効果というのは、体内の核酸(成分)の量を理想的なレベルに保つことによって得られる効果である。
すべに述べたとおり、核酸は地球上のすべての生命の基本物質であり、私たちの生命と健康のために最重要の生体成分である。そのため私たちの体には、この核酸を自分で合成する能力が備わっており、成長期が終わる20歳くらいまでは普通体内で核酸成分が不足することはない。
しかし成長期が終わると人体(主に肝臓)における核酸のデノボ合成能力は徐々に低下し始める。
その度合はかなり個人差があり、二十代後半から核酸不足の徴候を見せ始める人もいれば、四十代でも核酸が充分足りていると思われる人もいる。
しかしいずれにせよ、高齢者になればほとんどの人で体内の核酸(成分)は不足していると推測されている。そして体内の核酸(成分)の不足が進行すると、それにつれてさまざまな老化現象が加速され始める。
核酸を多く含む食品を意識的に食べたり、核酸補助食品(サプリメント)を摂ったりして体内の核酸不足を解消してやると、これらの老化現象の進行はストップしたりゆるやかになる。ケースによっては若返ることもある。この若返り効果については、要は“年齢相応か実際の年齢より老けて見える”状態を、“年齢より二割若く見える”状態まで若返らせる効果である。
第二の“病理投与量の効果は、実のところ上記の“保健量”効果の延長である。病気の時は核酸の必要量も多くなり、体内の核酸不足が一層深刻な状態になっているから、核酸補給の効果がよりドラマチックに現われるに過ぎない。
ただし肝臓病の治療補助や、ガン予防、治療補助・再発防止の目的で核酸を用いる時は事情が異なる。たとえばある人の、その時点での核酸成分の必要量を100%とし、肝臓でのデノボ合成が70%あるとする。この時点での30%分の核酸成分を食品から補給してやれば、必要量は満たせるが、肝臓病やガンの場合はもっと多く摂ったほうがよい。
フィードバックによって肝臓での核酸合成は必要量の30%に減ってしまう。
その結果、肝臓病の場合は肝臓の仕事量が減って治癒が促進される。またガンの場合は、ガン細胞だけを兵糧攻めすることになり、予防・治療・再発防止に大きな威力を発揮する。
核酸不足によって加速される老化現象
細胞の分裂・増殖が遅くなることによるもの
①肌の老化(肌荒れ、肌のたるみ、小じわ、シミが消えにくい
原因は表皮基底層の細胞分裂がおそくなるため
②銀杏の老化(消化吸収力の低下、慢性の便秘、下痢等)
原因は消化器の粘膜や絨毛上皮細胞の再生がおそくなったり、蠕動運動が弱まるため
③血液の老化(貧血、白血球減少による免疫力の低下、血小板減少等)
骨髄における血球生産能力が低下するため
④組織の再生能力の低下
骨折や傷の治りが遅くなる。肝炎などで死んだ細胞の再生が遅くなる、組織の再生の時は細胞分裂の為に、大量の核酸が必要になるため
⑤精子生産能力の低下
精力減退、男性原因不妊 精子はDNAの固まりで、核酸が不足すると精子を正常に生産できなくなるため
⑥成長不良・虚弱体質 小児の場合
⑦肥満
遺伝子防御・修復機能及び抗酸化機能の低下によるもの
①ガンの危険が高まる
②動脈硬化およびそれに起因する心疾患、脳血管疾患などが進行する
③糖尿病の危険が高まる
④その他すべての老化現象が加速する
神経系の機能異状によるもの
①記憶力の減退
②痴呆症の進行
③パーキンソン病、突発性難聴、てんかん、その他神経系疾患の危険が高まる