サーチュイン遺伝子とは
サーチュイン遺伝子とは サーチュイン遺伝子(Sirtuin)とは、老化や寿命の制御に重要な役割を果たすとされる遺伝子で、「抗老化遺伝子」「長寿遺伝子」とも呼ばれている。 細菌から哺乳類まで、多くの生き物に備わっている。 サーチュインの発現量を増やすことで老化制御につながる効果を得られたとする動物実験が多数報告されており、人を対象とした臨床試験も進められている。 サーチュイン遺伝子の研究が確立されるきっかけとなったのは、2000年、米マサチューセッツ工科大学のレオナルド・ガレンテ教授と当時同ラボのポスドク( ...
見えてきた老化の正体1
古来より多くの権力者が追い求めてきた「不老長寿遺」は、これまでは果たせぬ夢に過ぎなかった。 しかし、抗老化研究が急速に進み、ある程度健康を維持しながら100歳を超えることや「若返り」が現実味を帯びてきた。 最新のサイエンスで分かってきた老化の正体と制御法とは? 見た目が老けている人は体の老化も進んでいる。 「誰でも毎年1歳ずつ年をとり、加齢はさけられませんが、老化が進むスピードには個人差があります。 最新の老化研究により、その進行スピードを緩やかにして老化現象を抑えつつ年をとることが、近い将来、可能になる ...
核酸が現代病を救う核酸と疾病の関係を考える【内容紹介その4】
●ガンと核酸 私たちの体は、新陳代謝を通して、日々新しい細胞と古くなった細胞入れ代わっています。膨大な数の細胞が生まれ、その数に見合った数が消えているのです。不要な細胞や異常な細胞は、アポトーシス(自殺)しているのです。 このような新陳代謝を行うことで、遺伝子が傷ついた細胞を増殖させないようにしているのです。アポトーシスは、予防の大きな力となっているわけです。しかし、たとえばガン細胞は、たい細胞の中でも、生殖細胞と似た性格をもっていて、無限に増殖する性質をもっています。ここで重要な働きをするのが核酸です。 ...
身体の老化は核酸の変質から起こる【内容紹介その1-2】
現代人に足りない栄養素、核酸 ●身体を錆びさせる活性酸素の恐怖 ガン、高血圧、肥満、動脈硬化、糖尿病、アレルギー、膠原病、腎疾患など 治すことが難しい多くの現代病、その発症のきっかけは、活性酸素(フリーラジカル)によって遺伝子が傷つくこと、酸化されることです。 活性酸素は、体内に進入した細菌など病原性生物を免疫細胞が排除するときに使われるなど、私たちにとって必要な役割を果たしている一方で、過剰に発生すると、逆に自分自身の細胞や遺伝子を傷つけてしまいます。 ですから私たちの身体には、この活性酸素を消去する仕 ...
核酸とは何か②・・・老化現象と病気の正体
生命の神秘 エイズウイルス等のごく一部のウイルスはDNAがなくRNAしか持っていないが、人の細胞はDNAとRNAの両方をもっている。 親から子、子から孫へと遺伝形質が伝わっていくのはすべてDNAに支配された出来事である。 DNAとは、生命そのものであり、生命の本質(必須)物質である。 生物の遺伝には法則性あり、遺伝子が存在することがはっきり認識されたのはメンデルによってであり(メンデルの法則)、1886年のことである。 これはミーシェルのDNAの発見と偶然にも同じ時期のことである。 遺伝子の本体である核酸 ...
核酸と痛風の関係
核酸と痛風の関係 尿酸のでき方・・・・ 「痛風」という名前から、何か尿に含まれ酸性の物質で尿を飲む健康法と何か関係があるのではないか・・・と疑われた読者もいるかもしれない。 しかし、そうではない。核酸DNAとRNA成分のうちプリン塩基をもつアデノシンやグアノシンなどが分解されてできるのが尿酸である。 遺伝報を担うDNAはそれほど分解されるわけではない。しかし、RNAは分解されやすい。 赤血球の寿命は120日しかないことはすでに述べた。 赤血球の120分の1が毎日失われ、その減った分が毎日骨髄で合成されてい ...
奥に隠れた病気を根本から取り除く
私たちはふつう、頭が痛いといって鎮痛剤を飲む、熱があるといっては解熱剤を飲む、お腹の具合が悪いといっては胃腸薬を飲む、すると、確かに不快な症状は治ってしまう。 しかし、それらの薬は部分的な症状をとるだけであって、 その奥に隠れている病気の原因を根本から治すわけではない。一時しのぎにすぎない。 例えば、糖尿病は膵臓でインシュリンがあまりつくれなかったことからおこるが、現代医学の治療法は、不足したインシュリンを補ったり、大量 のインシュリンを消費する血液中の糖分を下げたりするだけで ...
核酸を摂って痛風の心配はないのか?
核酸を摂って痛風の心配はないのか? 痛風とは、血液中の尿酸が増え、水に溶けにくい尿酸が関節部などで針状の結晶になってしまうため、患部が赤く腫れてひどく痛む病気である。 体内の尿酸成分は、核酸成分の一部(プリン塩基)から作られてるため、昔の栄養学や医学では「痛風の人は核酸を多く含む食品を食べてはいけない」とされていた。現代でもこうした古い指導をしている医師や栄養士はたくさんいる。 しかし近年、痛風に関する研究が進み、次のようなことがわかってきた。 ①食事から核酸を多く摂ると、サルベージ合成での尿酸が増え、そ ...
高核酸食が遺伝子を守る--老化を防ぐ4-2
核酸には強力な抗酸化作用がある―― ところで、あなたが高核酸食を積極的に実行したとしたら、あなたの中で行われてきた肝臓によるデノボ合成は抑制されることになります。わざわざ必至になって核酸を合成しなくても、外からちゃんと供給されるのですから。肝臓や腎臓はそれだけ楽をするのです。当然のこと、あなたの体の中にあって、ガン細胞に利用されるデノボ合成由来の未熟な核酸の量も激減します。 これは、肝臓の機能が低下することを意味するわけではありません。むしろ逆です。デノボ合成という役目から解放された分だけ負担の軽くなった ...