目次
ガン戦争に勝利するための準備
高核酸食を実現する具体的な方法を中心に展開することにしましょう。もっともシンプルかつ確実な方法は、すでにお気づきのように高分子で良質な核酸を素材として作られた核酸栄養補助食品を摂取することですが、食生活の工夫と努力によっても同様の結果を得ることは不可能ではありません。
ただし、高核酸食を実現するだけで、ガンの危険を遠ざけることができ、すでに発症してしまったガンを完全に治療・軽快に向けられるわけではありません。前提としてとして行なうべきことをクリアーした上であることを確認しておきましょう。
以下、その点を整理することからはじめましょう。日常生活の中でこれらを実現することが、核酸は単にガン予防と治療の可能性を高めるだけでなく、もっと広い意味での健康維持・増進、老化の抑制の意味があることも忘れないでください。
①活性酸素を解毒するSOD(スーパー・オキサイド・ディスムターゼ)様食品を積極的に摂取する。
SOD様食品も、栄養補助食品として製品化されています。しかしあえてそうした製品にたよらなくても、日本食の食材にはSOD様物質(体内に入ってSOD的な働きをする、または体内酵素であるSODの働きを助ける)をたくさん含んだものが数多くあります。たとえば大豆などの豆腐、海藻類、あるいは緑黄色野菜一般などが、SOD様物質を豊富に含んだ食材です。
ビタミンブームの火付け役になったベストセラー「ビタミン・バイブル」に著者ミンデルは、その著書の中で自らの体験として次のように記しています。「核酸食品とSOD様食品を食べ続け、実際の年齢より5歳から10歳も若くみえるようになった」
他の国の人々に比べて日本人一般の肌がきれいだといわれるのは、およそのところ事実でしょう。また日本人はその実際の年齢よりも若くみられがちな傾向もあります。さらに間違いなく世界でもっとも長寿です。
その背景には、SOD様物質を摂取しやすいという日本食の効果もあるではないでしょうか。日本人の食生活はすでに欧米型に変化してしまったという意見もあります。ある意味で、それは当たっているでしょう。しかし冷静に観察しなおすなら、日本の食生活の土台はまだまだ日本食の伝統を保っています。
ところが体内酵素であるSODは、あなたの60兆個の細胞のすべてに存在しています。SODをはじめとする抗酸化酵素が働くためには、マンガン、鉄、亜鉛、銅、セレニウムなどの微量ミネラルと結合しなければなりません。
他のミネラル全般を含めて(一般にミネラル類は不足がちになりやすいのですが)ガンの予防と治療を目的としてセレニウムの補給を説く意見もあると知っておいてください。ちなみに、日本人は全般にカルシウムの摂取不足が懸念され続けています。ミネラルの中でももっとも重要な、なじみ深い代表格であるカルシウムだけは、できる限り積極的に摂取する必要があるでしょう。
カルシウム不足が招くのは、よくいわれる高齢女性の骨粗しょう症だけではありません。カルシウムは、骨を作る素材としてだけではなく、神経の伝達や心理的安定にも不可欠のミネラルであり、ストレスによって受けるダメージを軽減する上でも重要な役割を果たしています。ただしカルシウムはマグネシウムとバランスよく摂る必要があります。カルシウム2に対してマグネシウム1がその目安です。
②ビタミンEも活性酸素の消去に働く。
ビタミンEは、かなり効率のよい抗酸化剤として働きます。またSODでは解毒できない一重項酸素に対して強力な解毒作用を発揮するという意味で、きわめて重要な存在です。Eは脂溶性ビタミンであるがために水には溶けません。これに関連して排泄される率も少なく、しかも抗酸化剤として働いて自身が酸化されると、ビタミンⅭなどから電子を取り込んで自ら還元され再び抗酸化剤としての能力を取り戻します。
だとすれば外部から補給する必要はないのでしょうか。それは違います。非常に現実的な証拠として、ビタミン製剤で、大変に速やかに肌などの状態が若返り改善された効果が自覚できるのが普通です。
ビタミンEやビタミンⅮ、あるいはビタミンAといった脂溶性ビタミンは、摂りすぎると体内組織に蓄積されて悪影響をおよぼすと心配した時代がありました。
しかしその後の研究で、よほど大量に摂取しないかぎり、現実にはその心配はないということが明らかになりました。
ちなみに、哺乳類にあって血中のビタミンE濃度が高いほど長寿だということが分かっています。
③ビタミンⅭに対する意味は分かれています。
ビタミンの代表格であり、私たちとってもっともなじみの深いビタミンであるⅭですが、これに対する専門家の意見はさまざまであり、評価は必ずしも定かではありません。実験によっては、抗酸化剤として働くこともあれば、逆に酸化促進剤として働いてしまう場面もあるからです。
同様に、体の中にあってのビタミンⅭの働きは複雑多様で、全体像なるとまだまだ明確にはつかめているわけではありません。
しかし総じていうなら、ビタミンⅭが有用、かつ不可欠なビタミンであることは事実でしょう。風邪の予防にビタミンⅭという常識をくつがえす必要も感じられません。
ただし、ビタミンⅭの“大家”と知られる、ノーベル化学賞を受賞したライナス・ポーリング博士がかつて提唱したほどの、“ガンを防ぐ効果”となると、研究結果にバラツキがでます。これはその代謝物にガンを防ぐ効果があるのであって、ビタミンⅭそのものの効果ではないという研究が報告されつつあります。ただ一つたしかなのは、人間の体内でビタミンⅭを合成できない数少ない動物の一つだということです。ほとんどの哺乳類が体内でビタミンⅭを合成しているというのは、これが必要不可欠なビタミンであることの何よりも証拠でしょう。体内で合成できない人間は、食品として、あるいは製剤として、必要にして十分なビタミンⅭを補給することが不可欠です。
④抗ガン物質の最右翼に躍り出したβ―カロチン
かつてはβ―カロチンは、ビタミンAの前駆物質、体の中に入ってビタミンAに変化する物質としてのみ注目されていました。しかし最近では、β―カロチンそのものにも強い抗酸化力があることなどから、抗ガン物質としてあらたな注目を集めています。
むろん、体内に十分なβ―カロチンが入れば、必要とされるだけのビタミンAも確保できるのですが、二重の意味で重要になったということです。
β―カロチンはビタミンEと同様、SODのよって解毒できない一重項酸素の消去作用があります。しかも、これに対する活性がビタミンEの100倍だといわれています。
ご存知のように、β―カロチンを豊富にふくんでいるのは、ニンジン、カボチャをはじめとする縁黄色野菜です。ビタミンAを豊富に含んでいる代表格といえばウナギでしょう。
ビタミンAはきわめて大量に長期に摂取するなら過剰症の心配がないわけではありません。しかし一般にはビタミンA製剤を摂る必要はなく、β―カロチンの摂取で補うのが普通です。ましてウナギなどビタミンAそのものを大量に含む食品を日常的にしかもかなり大量にたべるということも、普通ならあり得ません。
⑤ビタミンB2の欠乏は過酸化脂質を増加させる
ビタミンB2が不足すると、体の中の臓器で過酸化脂質が増加してしまうことが知られています。B2が不足が、過酸化脂質の解毒酵素であるグルタチオンペルオキシダーゼの活性低下を招くからです。
B2は比較的多くの食品に豊富に含まれていますが、より確実に摂取しようと望むなら、市販のビタミンB製剤を利用するのがよいでしょう。これには、各種のビタミンB群が総合的に配合されています。
⑥抗ガン・ミネラルとして注目されているセレニウム。
セレニウムは、必須ミネラルの一つです。通常は、特に意識しなくても食品から十分に補給されています。
セレニウムの少ない飼料を与えたラットでは、体内のセレニウムが減少する共に、セレニウム有オ抗酸化酵素であるグルタチオンペルオキシダーゼの活性が低下し、これにともなって過酸化脂質の量が増加してしまいます。
ガンと栄養補助食品の関係を研究する人々の中には、セレニウムの不足が、ガンの発症と悪化を促進するという意見が多く、彼らはセレニウムを積極的に補給すように提唱しています。ガン予防という観点からみるなら、食生活のバランスを保つことで十分なセレニウムが確保できるでしょう。しかしガンを治療するという観点からみるなら、市販されている栄養補助食品の形でセレニウムを補給することを考えましょう。
⑦二通りの抗酸化作用を持つ亜鉛
亜鉛も必須ミネラルであり、SODと結合して酵素毒の解読剤として働くことが知られていました。しかも最近になって、環境庁国立環境研究所と共立薬学大学・小林助教授らの研究によって、亜鉛はタンパク質の一種であるメタロチオネィンを体内で作るためにも働き。メタロチオネィンが活性酸素を取り除くことを確認しました。これによって、亜鉛に関連する抗酸化作用には二通り筋道があることが明らかになりました。亜鉛についても、通常なら不足を心配する必要はないでしょう。しかしすでにガンが発症して栄養補給が十分に行えなくなる場合などには、何らかの方法で補給することを考えるべきでしょう。
⑧肺がんの発症率を下げた葉酸
葉酸は、ビタミンB複合体の一つで、ホウレンソウほかの緑黄色野菜に含まれています。動物性食品ならレバーから得られ、一般には造血にも働くことで知られています。肝臓が核酸をデノボ合成するときにも、葉酸は重要な役割を果たしています。
アメリカのアラパマ大学における研究では、ヘビースモーカーだとしても、1日あたり1mgの葉酸とビタミンB⒓を一緒に摂取すると、肺ガンを発症する率が有意に減少したという結果も得られました。
ハーバード大学医学部が2万6千人に行った研究によれば、高濃度の葉酸を投与することは、結腸ガンの予防に有効だという結果が出ています。
今日からできる対ガン戦略
栄養素の重要性を個々の側面から見てきましたが、ガンに有効とされる栄養素や食品には、この他にも数多くのもがあります。実感をいえば、よくもこれほどにと思われるほど多種多様です。
現実的に考えた場合、実際の食生活においてこれらに完全に配慮することは不可能とも思えます。またビタミン製剤はともかくとして、ガンに効くとされる食品類などをすべて補給しようとすると、極端な場合には、それだけでお腹が一杯になってしまうという、笑うに笑えない現実に直面する可能性も否定できません。
したがって発症したガンを軽快・治療しようとするときなど以外では、個々の面から神経質になるのは得策ではありません。
軽快・治療を考える場合にも、何もかもと必死になるよりも、本人の体質や食生活の傾向を考慮した上で、バランスのよいビタミン類とミネラル類を前提としながらより重要と思われるものを現実的な範囲で取り入れるというという態度を基本にすべきでしょう。その上で高核酸食を取り入れるなら、かなりな効果があらわれると期待できます。
森重博士は、これまでに何例も、末期ガン患者に成果をあげた経験がありますが、そのときの“処方”の基本は、やはりビタミン、ミネラル、そして高核酸食は欠かせないというのが実感です。
ここで参考までに、財団法人ガン研究振興財団が提供した「ガンを防ぐための12ヵ条」趣旨を紹介しながら、私たちの見解を付記しておきましょう。すでにご存知の方も多いでしょうが、この12ヵ条にしたがうなら、“対ガン戦略“の基本を実現できます。いうまでもなく、これは健康維持・増進の上でも重要な戦略です。
念のために付け加えるなら「”対ガン戦争”をより有利に展開するためには、この戦略を実施した上で高核酸食を取り入れるべきだ」
「ガンを防ぐための12ヵ条」
①バランスのとれた栄養を取る。
あまりも当たり前の話ですが、意外にないがしろにされているのも現実です。
食品群の中にはガンを引く起こす物質も含まれていれば、ガンを抑える物質も含まれています。したがって偏食は危険です。ある一定の発ガン物質のみが、大量に継続的に体内に入る可能性が高まるからです。逆に偏食せずに、広く多くの食品を食べるなら、栄養面のバランスが自然に保たれるばかりでなく、一定の発ガン物質の影響を受ける心配もなくなり、より効率よくガンを抑える物質の摂取も行えます。
ちなみに厚生省は、1日30品目の食品(食材)を食べることを推奨しています。これは30種類のメニューということではありません。野菜や肉や魚といった食材を、30品目以上使った食事をするのが望ましいという提唱です。
これを確実に実現する食生活には、ある程度の努力と工夫が必要でしょう。費用の面ではなく、労力と誠意の上でかなり豊かな食生活となるからです。しかしその結果としてガンの危険は遠ざかり、より健康で豊かで快適な生活を手にできるでしょう。
②毎日、変化のある食生活を。
前項に関連したことです。厚生省の提唱を例に引けば、1日30品目が、日の変わるごとにできるだけ多様であってほしいということです。豊かな食材に恵まれた日本では、本人の思い一つで実現できることでもあります。
③食べ過ぎを避け、脂質はひかえめに。
実際の結果でも、食べ過ぎは発ガンの危険を高め、寿命を縮めることが明らかです。中でも脂肪の摂り過ぎは、乳ガン、大腸ガン、前立腺ガンを発病させる有力な原因の一つとされています。
昨今の日本の食生活では、脂肪の摂取量が増え続ける傾向があります。したがって通常なら、脂肪を極力避ける食生活を工夫したとしても、よほど極端な場合を除いて脂肪の必要量が不足する懸念はありません。
④お酒はほどほどに。
過度の飲酒は肝臓に負担をかけ、肝炎や肝臓ガンの危険を高めるのは常識中の常識ですが、口腔ガン、咽頭ガン、食道ガンの発症にも、過度の飲酒は関係しているといわれています。タバコ好きの場合、お酒を飲む場面ではタバコの本数がどうしても増えてしまう傾向があります。
とはいえ、お酒をほどほどにできないのは、お酒好きの宿命かもしれません。そんな人にとっては、お酒を取るか、ガンの危険を遠ざけるかは、人生の根本にかかわる命題かもしれません。ちなみに、ほどほど酒量とは、一般のお酒好きが考える「ほどほど」よりはるかに少ない量であることをお忘れなきよう。
⑤タバコを少なくする。
1日あらり25本以上のタバコ吸う人は、吸わない人に比べて、咽頭ガンのよる死亡率で90倍以上、肺がんによる死亡率で7倍以上だというデータがあります。これほどはっきりしたデータがあるのですから、タバコなどやめるに越したことはありません。
しかしこれも、いざとなるとなかなかむずかしいのが現実です。それこそ命にかかわるほどの大病を経験して、やっとのことやめられる人があるように、通常に意志の力などもともと脆いものだからです。
しかし、医師に中にタバコを吸う人が少ないのは事実ですし、アメリカでは医師だけでなくインテリ層でタバコを吸う人は極端に少ないのです。彼らは、タバコの恐ろしい害を、とても具体的に熟知しているからです。
日本でも喫煙車は少しずつ下がっていますが、出産前の若い女性の喫煙者は増加傾向にあることはゆゆしき問題です。本人の健康だけでなく、子供の健康にも影響が出ることを自覚してほしいと思います。
したがって喫煙者は、何らかのチャンスをとらえてタバコと別離する望みだけは持っておきましょう。そして自分はなかなかやめられないとしても、周囲の非喫煙者、まして子どもにまでタバコの煙を”サービス“してしまう愚だけは、心して避けましょう。
⑥適量のビタミンと繊維質のものを多くとる。
もう十分に納得されていることでしょう。ガン研究振興財団は、ビタミンや繊維質でも自然の食品から摂ることが基本だとしています。そのとおりです。
しかしビタミンについていえば「適量の」という表現には異議もあることを知っておいてください。この場合の適量は、厚生省の示した所要量を基本とします。これに対して、ライナース・ポーリング博士などは、所要量のレベルをはるかに超えた大量摂取こそが、ガンの防止や風邪の治療に有効だと主張しました。
ごく一般の範囲でいうなら、ビタミン類の大量摂取には、効果が期待できる反面で害の懸念はほとんどありません。したがって「適量は」所要量より多めだと考えたほうがよいでしょう。
繊維質についていえば、イモ類や根菜類などをたくさん食べることで、十分に摂取することができます。ちなみに、繊維質の豊富な食事をしている人では、生体維持に欠かすことのできないビフィズス菌ほかの腸内細胞の状態が良好となり、発ガン物質を含む数多くの有害物質を発生させる悪玉菌の腸内棲息(せいそく)比率が少なくなります。
⑦塩辛いものは少なめに、熱いものはさましてから。
食塩は、日本人に多いとされてきた胃ガンの発症と密接な関係があります。食塩が直接の発ガン性を持つわけではありませんが、胃の粘膜にガンが発生したときの分裂増殖を促進してしまいます。
とはいえ、近年にいたって日本人の胃ガン発症率は減少傾向を示し、かわって大腸ガンの誘因となるタンパク質過剰な食生活に傾いたためです。
熱いものはさましてからというのは、当然のことです。火傷するほどの熱さとは、すなわち遺伝子が損傷を受けることを意味しているからです。口に入れたとき熱さを我慢しながらハーハーいうほどでは、危険です。
⑧焦げた部分を食べない
肉や魚のみならず、野菜などでも、焦げた部分には微量の発がん物質があることが知られています。しかしこの点に関していえば、それほど神経質になる必要はないでしょう。いつもいつも大量の焼け焦げを食べてしまっているようでは危険ですが、針の先でつつくほどの神経質さで排除す津必要もありません。肉や魚にはレモンなどの野菜が添えられます。レモン汁(ビタミンC)をかけると活性酸素が消去しますから、野菜と一緒に食べてください。
⑨カビの生えたものに注意する。
ナッツ類やトウモロコシに付くカビには発ガン性が認められてるものがあります。海外のある地域のものとなると、ほぼ50%から、微量とはいえ発ガン性のあるカビが検出されたといいます。いずれにしても、たとえばチーズ類などに食品加工の目的で“使われているカビ”を除いて、カビが生えた食品を口にすることは避けましょう。
➉太陽光線に当たり過ぎない。
紫外線の害はすでに述べたとおりです。無暗に紫外線で焼いた肌とは、一種の火傷状態です。火傷などの炎症が続くと細胞の遺伝子が損傷を受け皮膚ガンが発症する危険が高まります。日本人は白色人種に比べて皮膚ガンの発症が低いとされていますが、オゾンホールの拡大が進み地表に降り注ぐ紫外線量が増大している実情を考えるなら、太陽光線を長時間にわたって無暗に浴びることは避けるのが賢明です。真っ黒に日焼けした肌は、すでに健康の象徴ではありません。
⑪適度なスポーツとリクリエーションを。
慢性的な疲労は体にとって深刻なストレスです。つねにイライラしていたり、心理的な緊張が慢性化するのも、肉体疲労以上に深刻なストレスです。ストレスは人間の活動力を高め、よりよく能力を発揮させるために不可欠である反面、適切に解消することなく背負い続けると、それ自体が細胞組織中の遺伝子の損傷を進みます。
また自律神経のバランスをくずし、免疫機能をはじめとする身体機能の低下して、ガンの危険を確実に高めます。
心理的なストレスの解消にはもちろんのこと、肉体の疲労を回復するにも、適度なスポーツはきわめて有効です。本当の意味で効率よく仕事をこなし、人生全体を楽しく豊かなものとするとともに心身の健康を保つには、リクリエーションの機会を増やすことが大切でしょう。過激なスポーツはケガや不調を招くと共に、ストレスそのものであり、活性酸素発生の原因になることを忘れてはいけません。無理のない楽しいスポーツ、軽快で活動的なリクリエションを心掛けたいものです。
⑫身体を清潔に。
海外の、入浴の機会の少ない地域には子宮頸ガンの発症率が高いことが確認されました。その意味で、一般に世界でもっとも風呂好きである日本人は救われています。シャワーや入浴によって常に身体の清潔を心掛けることは、子宮頸ガンのみならず、皮膚ガンや陰茎ガンの危険を低くする意味でも大切です。
シャワーを浴びた後の爽快感や、ゆったり入浴する心地よさは、とても手軽で効率のよいストレス解消法でもあります。
以上の12ヵ条(タバコや酒の面では、大きな困難を感じる向きもあるでしょうが)を前提とした上で、さらに高核酸食を心掛けるなら、ガン予防の効果はきわめて高いものとなるでしょう。
ガン治療・軽快、さらにはガンの予防を受けた後のより速やかな回復を目指すためにも、これが基本であることは変わりありません。